『無印良品』さんの経営戦略に学ぶ。Webブランディングの要素。

2014/06/28   カテゴリー:ブランディング

みなさん、こんにちは。
神戸のWebブランディング事務所「Six」(シックス)です。
「ブランディング&コミュニケーション」で、経営戦略として資産価値を高めるための
Webサイト制作(ホームページ作成)・Webデザインを企画から運用までトータルにプロデュースいたします。

《神戸、明石、芦屋、西宮、尼崎、加古川、姫路、加西、西脇、兵庫県各地、京阪神各地、お気軽にご相談下さい!!》

ワールドカップ、日本代表、本当に残念でした。。。朝から応援していた皆さまもお疲れさまでした。
日本代表と監督にお疲れさまと、労をねぎらいましょう。
今回は、残念でしたが、また4年後に向けて、新たなスタートをきって欲しいです。

また、「カンヌライオンズ」も終わりました。コチラは、後半また動きがありましたよ。
HONDAの『 Sound of Honda – Ayrton Senna 1989 – 』が、快挙をなしえました。おめでとうございます!!
合わせて8部門で15の賞を受賞されています。詳しくは、本田技研工業株式会社さんのサイトでどうぞ。

【チタニウム&インテグレーテッド部門】グランプリ 
【フィルム部門】Gold 
【ブランドコンテンツ部門】Silver 他部門も多数受賞

『 Honda “Sound of Honda/Ayrton Senna 1989” — Dentsu/Tokyo 』

セナの1周分の走行を光と音で再現したムービーとメイキング映像を拝見するだけでも圧倒的な感動があります。

Webサイト(ホームページ)に紹介してある、下記の言葉が、映像の1番伝えたい意図かと思います。
最初拝見した際は、データから見るストーリーブランディングの映像と捉えてましたが、もっと企業の熱い目指すべき目的、
社会的役割を企業サイドから捉えたブランディング映像かもしれません。

ーーーーーーーーーーーーーーーー

Hondaインターナビを搭載する車両から集められた走行データをもとに、安全・安心なドライブを支援する取り組みにつながっています。
Hondaは今後も、クルマと人の豊かな関係がどうあるべきか考え、その達成のための仕組みづくりを支援します。

( Webサイトより一部転載)

ーーーーーーーーーーーーーーーー

さて、今回は、先週の「がっちりマンデー」のテレビ番組でも紹介されていた無印良品さんをWebブランディングの観点からご紹介します。

V字回復を成し遂げた『無印良品』さんの経営戦略。

数年前、大幅な赤字決算を出していた無印良品さん。ビックリしました。経済新聞を購読されているかたならご存知ですね。
現在は、そこからV字回復で、年々売上を伸ばしておられます。
まず、テレビ番組で無印良品の会長さんが、経営改革に取り組まれて紹介された内容の一部をご紹介します。

① 徹底したデザインの統一(デザイナー深澤直人さんのチェックあり)
② お客様の声を商品開発に活かす(かゆいところに手が届く商品、つまりあったら便利だなーと思う商品の開発)
③ 社内の業務に関するオリジナルマニュアル「 MUJIGRAM 」
(店舗開発部や企画室、店舗販売業務をマニュアル化した業務基準書)
(他にもたくさん業績回復の要素はあります。)

まず①は、企業ブランディングの観点からしてトーン&マナーを整えることなので、当然のことですね。
無印さんのデザインは、ひと言では「シンプル」また、色についてもそのものの素材感活かす、色のトーンを合わすなどがあります。
店舗展開、商品以外の販促物やWebサイトも同じように「シンプル is ベスト」な印象を受けます。

②は、コンテンツにも表れていますので、後ほどご紹介します。

③は、インナーブランディングの部分となります。
テレビ番組で紹介されていた部分は、展示してある時計の針の位置が、「 MUJIGRAM 」にて決まっていました。
これは、1番時計を魅力的に見せる針の位置だそうで、各店舗の店員さんが、マニュアルを確認しただけで同じように展示出来ます。
ただし、完全マニュアルではなく、普遍的に改善と更新を繰り返すマニュアルです。
スタッフが、より良い改善案を思いついたら、社に提案し、採用と、良い案には表彰もされるので、社内のモチベーションアップにも繋がります。

無印良品さんは、本も出版されていますので、詳しくはそちらをご覧いただくともっと深い部分も見えてくるでしょう。
ここから先は、Webサイト(ホームページ)のブランディング観点からご紹介していきたいと思います。

情報のわかりやすさと操作性に配慮したデザインをすること。

無印良品さんは、店頭展開とネットストアを展開されています。現在は、日用品以外にもズバリ!家まで、本当に多岐に渡って、
暮らしに関わる商品を取り扱っておられます。

皆さんは、ネットストアをご利用でしょうか?? 私たちは、結構利用します。
Webサイトは、コチラです。

無印良品

muji

画像は、ネットストアです。

無印さんのシンプルなデザインは、Webサイト(ホームページ)やネットストアにも統一的に表れています。
ひとつは、背景や白地の余白。商品の徹底的な統一した見せ方によります。
また、カテゴリーごとの情報設計をキチンとしてあり、操作性も迷うことがありません。

各商品ページを見ていただいたらわかりますが、商品単品の写真の良さと統一性があります。
Webサイト上(ホームページ上)で、スッキリと見せるコツです。

tshirt

さらに商品を使ったときのイメージ写真があります。上部画像だとTシャツを着ている写真になります。
ネットストアで商品と説明だけを並べているだけでは、売上は伸びません。
必ず、商品を購入した時に得られるベネフィットを掲載しましょう。

商品・製品の機能的ベネフィット(価格、商品説明など)以外にも、情緒的ベネフィット(商品を購入した際に得られる好意的な感情)を合わせて伝えていきましょう。
情緒的ベネフィットは、商品ページのコピー、写真、説明以外にも、コラムなどコンテンツの一部としても展開できます。

さまざまな商品の取扱いがあるショップの情報設計は、大切な部分です。
生活者(お客様)は、目的の商品を迷わずに見つけたあとは、いろんな商品を回遊しつつ、買いものカートに進みます。

ネットストアに大切なのは、商品ページの他に、商品カートの使いやすさ、入力しやすさ、わかりやすさなどがあります。
入力フォームでエラーが出ると、圧倒的に離脱率が高まり、その後訪問したり購入したりの再チャレンジのハードルが高いです。
配送料などの表示を含め、生活者(お客様)が、使いやすい操作性を追求しましょう。

企業は積極的に生活者とコミュニケーションをとりましょう。

ここから無印さんのコンテンツを紹介していきます。

② お客様の声を商品開発に活かす(かゆいところに手が届く商品、つまりあったら便利だなーと思う商品の開発)
を実現したコンテンツを展開されています。

くらしの良品研究所』として展開されているコンテンツは、生活者と共に創っていく共創コンテンツです。
何よりも無印さんの商品開発のひとつが、お客様のニーズを拾い上げ、より良い商品を開発し、商品化して販売と売上に
貢献しています。

ご意見パーク

iken

私たちは、お客様との相互理解を深めるコミュニケーションを大切にしたいと考えています。
現状に満足することなく、常にお客様の声に真摯に耳を傾けます。お客様との対話を通してモノづくりを進め、同時に無印良品の
考え方をお伝えしていきます。これからの時代に向けて、お客様の声をモノづくりにつなげる仕組みをより強化していくため、
「あったらいいな!ご意見パーク」を設置しました。

(Webサイトより一部転載)

ーーーーーーーーーーーーーーーー

紹介されている投稿は一部ですが、企業と生活者の双方向性を発表することで、より信頼感が高まります。
B to Bは、特に難しく、B to Cでも全ての事業が生活者の声を商品に反映できるわけではありません。
商品の反映は無理でも、もしサービスなど改善した点などがあったら紹介してみると良いですね。

魅力あるコンテンツを定期的に、継続的に発信しましょう。

無印さんでは、定期的に更新されているコンテンツがたくさんあります。
『 MUJIキャラバン』では、キャラバン隊が日本全国を一周しながら、それぞれの風土に根ざした「良い物」や「良い食」について
取材してあるのを月4ペースで紹介されています。
無印さんの日常に使うもので、少しいいものを取り扱っている理念にも合致していますね。

MUJIキャラバン

caraban

小冊子「くらし中心」

sassi

《パンフレットのPDF》

pdf

みなさんから得たヒントと意見をまとめてあり、読みものとして小冊子として、PDFからダウンロード出来ます。
店頭で持ちかえれるパンフレットとは別に、Webと連携の販促物としてどなたでも手にとることが出来ます。

ネットストアなどは、新規顧客の開拓以上に、大切なのは、リピーター顧客です。
無印さんは、季節や販売スケジュールに合わせた、HTMLメルマガを配信されています。
下記は、最新号のメルマガ画像です。

melmaga

いかに興味があるコンテンツを配信することが出来るか!? クリックしてもらえるか!?が、ポイントになってきます。
現在、GoogleのパンダアップデートでWebサイト(ホームページ)のコンテンツが、重視されることと同じで、メルマガやブログ、ソーシャルメディアの運営も同じように興味深い、より生活者のココロを掴むコンテンツを展開しましょう。
コンテンツマーケティングの観点からも、良質のコンテンツの定期的発信は、重要です。

他にも『くらしの良品研究所』では、無印さんらしさとアイディア溢れるコンテンツを展開されていますので、
ぜひ参考にしましょう。

日常生活に寄り添ったツールの活用を考えましょう。

無印さんは、『 MUJIpassport 』のアプリを展開されています。
マイルがたまったり、ポイントが付与されたりと、商品の情報収集にも大変活用します。
実店舗と繋ぐツールとして、大変便利です。
無印さん店舗側もマーケティングとして、より確かな顧客情報がとれるので、とても大切なツールです。

apri

無印さんの展開されているチャネルは、「オムニチャネル」でもありますね。
「オムニチャネル」=実店舗やオンラインストアをはじめとするあらゆる販売チャネルや流通チャネルを統合すること、および、
そうした統合販売チャネルの構築によってどのような販売チャネルからも同じように商品を購入できる環境を実現すること。

Webブランディングとして、Webサイトと外部連携をトータルに運営しましょう。

企業は、生活者と積極的にコミュニケーションをとることが必要になってきています。
店舗があるところは、スタッフや従業員の対応や販促物もありますが、Webブランディングとしては、Webサイト上と、
外部連携のソーシャルメディアなどにあたります。

Webサイト上(ホームページ上)での問題解決と満足体験の積み重ねが、企業ブランドの確立と定着をつくっていきます。

branding

Webサイト(ホームページ)での、情報設計、デザイン、機能設計とともに、外部連携のコミュニケーションもトータルに管理と運営しましょう。
Webサイト(ホームページ)のコンテンツの大切さは、デジタルマーケティングを通して、PDCA(仮説をたてる、実行する、検証と改善)を重ね、
企業と一緒にじっくりと時間をかけてクリエイティブと運営していくことです。

Webブランディングとしては、目的・目標を設定し運営します。
Webサイト(ホームページ)への誘導への目的や目標を達成のために、コンタクトポイントであるブログやメルマガなど定期的に発信することも大切です。まずもって、継続出来ないものは、運営しないことです。
運営出来ないと判断した場合は、見えないように設定するか削除しておきましょう。

またソーシャルメディアなど外部のコミュニケーションの運営は、社内スタッフが運営するなどすることが多いため、日常のやりとりであるコミュニケーションそのものに、タイムラグが生じることなく、企業ブランドのイメージを左右することが多々起こります。

外部連携のコンタクトポイントは、簡単に取り組めたり、展開出来ます。
Web上の実店舗と認識し、接客のひとつと思って、おもてなしの心で、意識高く運営しましょう。

あなたのビジネスに最適なWebブランディング・Webデザインをお手伝い致します。まずは、現状の課題をお気軽にご相談ください。